昔、稼ぐために様々な手法を考案しました。その中で失敗したものを紹介していきたいと思います。皆さんの参考になればと思います。 日本株の中には東証と大証の両方に上場している銘柄があります。これらの銘柄は基本的に同じ価格なのですが、たまに乖離することがあります。そこで乖離した瞬間に価格の低い方を現物買いし、高い方を空売りし、その後現渡し決済すればほとんどリスクなしで利益が得られると考えました。 まず何十という重複上場銘柄を監視するために楽天RSSを使い判定プログラムを作成。また注文も瞬時に行うために自動注文システムを作成。実際に運用に入りました。 結果は…うまくいきませんでした。利益を上げる時もあるのですが、損する時もあり、システムとしてあまり使い物になりませんでした。 原因として考えられるのは速度の遅さです。個人投資家が注文する場合、板に反映されるまでに自宅から証券会社までの通信時間、証券会社の処理速度、証券会社から取引所までの通信時間、取引所の処理速度、等が遅延時間としてのしかかってきます。1,2秒なんですがこれが致命的です。後になって知ったのですが、プロはコロケーションシステムを用いてアルゴリズム取引を行っています。そんな相手に勝負を挑んだのが誤りでした。